工事監理料というのは、設計図通りに工事が行われているかを確認するための費用です。工事監理では、「設計図通りに家を建てているか」を細かくチェックしています。施工計画書や現場を入念にチェックし、それに伴う監理報告書などを作成しています。


設計事務所が工事監理を担当する場合、「設計管理(料)」と表現されることが多いです。その場合、「設計料」の中に工事監理料(この場合は設計管理料)が含まれることもあります。工事監理料は、住宅そのものの建築費(建物そのものにかかる費用)の10%程度が一般的な相場です。


工事監理者は「建築主の代理人」という立場で、手抜き工事や住宅に欠陥がないかを厳しく監督します。快適で安全な理想の住まいを作るのに、工事監理はとても大切な仕事なのです。

なお、本サービスの資金計画書における「工事監理料」は第三者監理を意味します。


設計と施工(建築本体工事)が同一業者(工務店やビルダーなど)の場合、施工会社との交渉を全て施主自身が行うこととなります。施主と住宅事業者の二者のみの場合、客観的な工事監理となりづらい場合もあります。そこで、施工会社とは分離して工事監理者(設計事務所など)と契約をし、客観的な立場から工事をチェックしてもらうこともでき、依頼するときは「第三者監理料」として、概ね本体工事費の3~5%見ておくといいでしょう。


第三者監理が不要な場合や、設計を建築家や設計事務所に依頼する場合は必然的に施工会社とは別の第三者監理となりますので、「工事監理料」の入力は必要ありません。


一般的に住宅で第三者監理を依頼するケースは少数と言えますが、必要に応じて検討してみましょう。