地盤改良工事とは

2022/8/30

どんなに耐震性能が高い住宅を建てても、それを支える地盤が弱いと建物の揺れによる歪み、倒壊などのリスクは避けられません。住宅の基礎を建てるにあたり、土台となる地盤がしっかりしていることはとても重要です。


地盤改良工事は、そのままだと基礎を建てるのに不安がある地盤の状態を、改善するために行う工事のことです。地盤改良工事は主に3種類あり、金額も工事の種類で変わります。


・表層改良工法(総額30〜50万円程度)

軟弱な地盤が2m程度の場合に行う工事です。セメントなどを利用して地盤を強化します。


・柱状改良工法(総額80〜100万円程度)

軟弱な地盤が2〜8m程度の場合に用いる工事です。セメントなどで地盤を強化しつつ、深い層の硬い地盤(「支持地盤」といいます)まで柱として杭を打ち込みます。


・鋼管杭工法(総額80〜120万円程度)

「小口径鋼管杭工法」とも呼ばれる工法です。軟弱な地盤が5〜10m程度の場合に必要で、細めの銅管を杭として使い、支持地盤に届くまで打ち込みます。



これらの判断基準として建物の設計が固まった時点で「地盤調査」を行います。建物の四つ角と中心部の計5点を測定し、地盤状態を確認します。結果として良好な地盤であれば地盤改良は不要となりますし、必要となれば上記3種類のどれかで地盤改良工事が行われます。地盤調査の費用は5~10万円ほどです。