増減工事費とは、実際に建てられた住居と、設計段階での費用の差額で生じる費用です。住まいづくりでは、綿密な打ち合わせや資金計画に基づいて住居の設計を行います。とはいえ、実際に工事が始まってくると、キッチンのグレードを上げたり仕上げの材料を変更したりと、なんらかの変更が生じるものです。
当初予定していた費用に変更が生じた場合、工事にかかる前段階で住宅業者が見積書を作成します。金額に問題がないのを確認してから、変更後の設計で工事が行われるというのが、増減工事費の一般的な流れです。変更内容の差額分は業者によって都度契約か、着工時や引き渡し時などの節目に契約となります。
工事費が減る場合はともかく、増える場合は思わぬ出費に頭を悩ませてしまうかもしれません。増減工事がなるべく発生しないようにしたいところですが、工事契約後の打ち合わせ事項も多岐にわたるため、資金計画書の段階で本体工事費の5%ほど増減工事費を見ておくと安心です。