造成工事とは、住宅の「地盤」として有効活用できるように、その土地を整える工事のことです。造成工事では、具体的に次のような工事が行われます。


整地

建物を立てやすいように、地面を平らにする。


伐採・伐根

樹木の幹や根といった障害物を撤去する。


地盤改良

もともと田んぼや川が土地の地盤を改良して、建物を支えられるようにする。


盛土

周囲の土地に合わせて、地面を高くする。



土留め

高低差のある土地や盛土に壁を作り、土砂の流出や地盤の崩壊を防ぐ。


残土処分

余分な土を敷地外に運搬する。


造成工事は、地域ごとの土地の値段と、工事の種類で変動します。例えば、札幌の整地費は1㎡あたり600円ですが、東京では700円です。これ以外にも、その土地の傾斜度合いや強度、必要なトラックや重機の大きさで費用は変わりやすいです。


「ここの土地、広々としているのに安いね!」と安易に決めてしまうと、造成工事で思わぬ費用がかかってしまうので注意が必要です。土地を坪単価で決めずに、家が建てられる状態になっているのか、その状態までいくら掛かるのかを事前に確認しておきましょう。