一戸建ての解体工事は、建物の構造や広さで大きく変わります。また重機が入るスペースが入るかといった、立地条件が悪いと費用が上乗せされやすいです。一般的に、木造なら坪あたり3~5万円、鉄骨造なら4〜6万円、鉄筋コンクリート造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であれば、6〜8万円が相場と言われています。


・養生費

解体用の足場や防音・防塵シートの設置。敷地を囲うゲート、重機が出入りするのに必要な鉄板、仮説トイレ、水道、電気設備の用意にかかる費用です。


・解体人件費

重機を動かしたり、現場作業をしたり、廃棄物の運搬をしたりするための人員にかかる費用です。地方よりも都市部の方が高い傾向があります。最近ではリサイクルや不法投棄対策の観点で、廃棄物の分別作業が煩雑になり、機械よりも人手での作業内容が増えている傾向にあります。職人さんたちの高齢化も相まって、解体人件費は増加しやすい項目です。


・重機使用料

油圧ショベルをはじめとした重機の使用料です。主に使用日数で計算されます。


・廃棄物処分費

解体工事で出る大量の廃棄物を処分するための費用です。廃棄物の量の多さはもちろんのこと、建設リサイクル法で分別が細かく定められているため、解体工事費でも大きな割合を占めています。



・アスベスト調査費

2022年4月より、一定規模以上の解体及び改修工事を行う場合に、アスベスト(石綿)含有建材の有無に係らず、事前調査結果を都道府県等への報告が義務化されました。具体的には床面積合計80㎡以上、請負金額100万円以上(消費税含)以上が対象です。2022年6月時点では相場というものが定かになっておりませんが、1部屋あたり床・壁・天井のアスベストを採取し調査すると10~20万円の調査費が発生すると言われています。