「火災保険」は、建物や家財を対象とした保険ですが、文字通り火災による損壊以外も補償しているのが特徴です。具体的には、落雷被害、台風、雹（ひょう）、大雪、泥棒による盗難、汚損や破損などが挙げられます。近年では、豪雨や洪水による水災も補償の対象とする、火災保険が増えています。補償の対象は、火災保険のプランによって異なります。

ただし、火災保険は地震による被害は対象外です。別途「地震保険」に加入する必要があり、地震保険は「火災保険とセットでしか加入できない」という決まりがあります。地震保険は補償額が火災保険の半額で、更新頻度も短いなど違いが多いです。

一般的な契約料金は、一戸建ては50～60万円、マンションは30～40万円あたりになることが多いです。この金額も、プランの内容や契約期間、建物の構造（木造か鉄骨）、支払い方式などで変わります。2022年10月からは火災保険料率が上がり、契約期間も最長10年から5年に変わるなど、大幅な改定が加えられます。