住宅を新築するとき目安となるのが「坪単価」。
「坪単価」とは1坪あたりの建築本体価格の事で「家の本体価格」÷「延床面積(建物の総床面積)」で算出します。
例)本体価格2,100万円、延床面積35坪の家の場合 2,100万÷35坪=60万円(坪単価)
ただ、坪単価はだけで判断するのはSTOP!です。
では、なぜ坪単価だけで判断しない方が良いのか3つほどご紹介します。
1,本体価格の定義が曖昧
先述の「家の本体価格」に含んでいる内容が業者によって違うので、坪単価の表現の仕方も異なるので注意が必要です。「〇〇はオプションです」「〇〇は本体価格に含まれておりません」と各社条件に違いがあり、話が進んでから「知らなかった!聞いていない!」となることも…。
事前に資金計画書や見積書などで本体価格には何が含まれているのか確認することが重要です。
2,コンパクトな家ほど割高
坪数が少なければ全体額が下がるから「割安」という訳ではありません。坪数が多くても少なくても浴室やキッチンなどの高額商品が占める割合は変わりません。コンパクトな家ほど、それらが高額要素を高め坪単価にも影響するということも念頭に入れておきましょう。
3,施工面積で割る場合もある
吹抜けや天井高1.4m以下の小屋裏収納など床面積に含まれない部分があります。しかし、実際施工は行われるため、延床面積ではなく施工面積で坪単価を算出する場合もあります。
例)本体価格2,100万円、延床面積35坪、小屋裏収納3坪(実質施工面積38坪)
2,100万円÷38坪=約55万円(坪単価)
この場合は施工面積の方が当然多くなるため坪単価は安く表示できます。
以上のように、坪単価はあくまで本体価格を表現するもの「目安」でしかないということを覚えておきましょう。坪単価だけを見て判断し、建物本体価格に含まれない経費(土地代、設計費、外構費用、地盤改良費、家具家電、登記費用、融資保証料、火災保険料など)を考慮しなかった結果、予算オーバーということも…。
そうならないにようにするためにも総費用を押さえながら住宅業者としっかり打ち合わせを行うことをおすすめします。